結婚などをきっかけに、20代からマイホーム購入を考える人もいると思います。
- 結婚したらアパートじゃ狭いし、もっと広くて生活しやすい家に住みたい…。
- せっかく家を建てるなら注文住宅がいいけど、20代で購入できるのかな…。
- 人生最大の買い物で失敗したくない!
こう悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
家の購入は大きな決断が必要なので、不安に思うことも多いと思います。
今回は、20代で注文住宅を購入した私が、リアルな感想を含めてメリット・デメリットについてお話します。
彼とアパートで同棲していたときに、アパートでの生活が不便に感じるようになり、マイホーム購入を検討しはじめる。休みの日はネットや本で情報を集めたり、モデルルームや不動産を見てまわった。24歳、結婚をきっかけに注文住宅でマイホームを購入。こだわりのつまった家で満足のいく生活を実現。
20代で注文住宅を購入するメリット

住宅ローンの返済が65歳までに終わる
20代でマイホームを購入する最大のメリットは、ローンの返済が早く終わることです。
多くの人が35年でローンを組みます。
29歳で35年の住宅ローンを組んだとしても、64歳には払い終わることになります。
近年、少子高齢化による労働力不足や年金問題により、65歳まで働く人が増えています。
65歳まで働いて、65歳から年金生活になったとしても、そのときにローンを払わなくて済むのは金銭的にかなり助かりますね。
ちなみに、我が家は夫が28歳、私が24歳の時に35年ローンで購入したため、夫が63歳・私が59歳の時にローンの返済がすべて終わることになります。
生活しやすい間取り・動線でストレスフリー
注文住宅は、自分で好きな間取りや動線を決めることができます。
自分の生活スタイルに合わせた間取りや動線にすれば、むだな動きが減って効率的に動けるので日々のストレスが大幅に減ります。
例えば、お風呂場・脱衣所・ランドリールーム・ファミリークローゼットを近くの動線にすれば、洗濯物を洗う、干す、畳む、しまうのすべての工程がここでできるのです。
アパート時代、洗濯物がおっくうだった私も、この間取りを採用してから負担なくできるようになりました。
お風呂も、通常アパートなどで使われる大きさは1坪サイズですが、我が家は1.25坪と広めにしました。
将来子どもができたときや、自分たちが高齢になって介助が必要となったときに広い方が良いと思ったからです。
風呂場のシャンプー台も、カビやヌメリの掃除が大変なのでつけませんでした。
その代わりに、壁が磁石になっているので、磁石でくっつくシャンプー置きを購入し、浮かせることで掃除がかなりラクになりました。
自分好みの空間で生活できる
注文住宅は、床、壁紙、ドアの色・形に至るまで自由に決められます。
そのため、インスタで見るようなオシャレな家をまねしてつくることも可能です。
壁や床の色や素材を1つ変えれば、北欧風の落ち着いた家にしたり、大理石のかっこいい家にだってできます。
我が家は、床や天井、キッチンにも無垢をつかい、壁の色は白にして明るいカフェをイメージしたおうちにしました。
観葉植物を置くと、家の中がさらに映えます。
開放的な空間にしたかったので、天井は吹き抜けにしました。
自分の「好き」がつまった家は、仕事から疲れて帰ってきた日も、わたしたちに癒しを与えてくれます。
周囲の音を気にせず生活できる
アパートにいた頃は、隣や下の階の部屋に自分たちの生活音がひびいていないか、毎日気にして生活していました。
特に、朝はやい時間帯や夜おそい時間帯は足音などに気をつかったものです。
反対に、ほかの部屋から物音が聞こえたときはすごくストレスに感じていました。
注文住宅を建てた今は、自分たちの生活音を必要以上に気にしなくて良いので、とても気が楽です。
今の家は断熱や遮音性も高いので、外の音もほとんど気になりません。
よほどの大声や大きな物音はさすがに聞こえますが、普通の生活音ならまず聞こえません。
私の家は線路沿いにありますが、窓を閉めていれば電車が通ったのも気がつかないほど静かです。
家に遊びにきた友人にも「電車の音全然気にならない。静かでいいね。」と言われました。
子どもがいたりすると、特に生活音に気をつかうと思います。
生活音を気にしながら毎日過ごすのはとてもストレスがかかりますよね。
マイホームはそのストレスも軽減してくれます。
20代で注文住宅を購入するデメリット

維持費がかかる
マイホームは購入したあとも維持費がかかります。
- 固定資産税:土地と建物にかかる税金(毎年)
- 都市計画税:「市街化区域内」に建てた人のみ(毎年)
- 各保険料 :火災保険・地震保険など(最長5年で契約更新)
- 修繕費 :外壁・屋根・水回り・給排水設備・内装などの修理(約15年に1回 ※目安です)
上の表は一例になりますが、ざっくりこれらにお金がかかります。
毎年かかるのは、固定資産税と都市計画税(※都市計画税は対象者のみ)です。
その他に、加入している保険の保険料や修繕費がその都度かかってきます。
保険の更新がある年や修理が必要となったときには、ある程度まとまったお金が必要になるので、いざというときに備えておく必要がありますね。
持ち家にはアパートの大家さんのように管理してくれる人はいないので、自分でしっかり管理することが大切です。
今後起こりうることを見据えて、計画的に貯金しておくと良いでしょう。
ライフイベントの変化によって間取りや内装を変えたくなる
家を建てたときには良いと思っていた間取りも、子どもができたりして生活環境が変われば「もっとここをこうしておけば良かった…」と思うことも出てくると思います。
早く家を建てるということは、今後の人生のことをよく考え、あらゆる生活の変化を想定しながら建てる必要があります。
想定で建てるので、実際の使いやすさはその時にならないとわかりません。
想定と違ったことが起きたときに、間取りを変えたいと思うリスクはあります。
わたしも最近、子どもがいるときに家を建てたら、今よりもっと収納が多い家にしたなぁ…と思うようになりました。
今は夫と2人の生活なので収納は十分間に合っていますが、実際に子どもができたらどれほど物が増えるのか、今の私たちには具体的にイメージすることができません。
学校から帰ってきたらランドセルはどこに置く?書類等は?
床やテーブルの上に適当に置くことは簡単ですが、せっかくの家を汚したくはありません。
みんなが生活しやすいようにするためには工夫が必要です。
その工夫の視点が、最初から完ぺきに備わっているわけではないので、その時になって「もっとこうしておけば良かった」と思うことは出てくるでしょう。
なるべくその後悔を減らすために、可能なかぎり、知り合いやハウスメーカーを通して実際に生活している人の家をみせてもらうことを強くおすすめします。
私たちも、実際に生活している人のマイホームをみせてもらい、たくさん参考にさせてもらいました。
なので、後悔している点は少ないです。
家は3回建てないと満足いくものができないと言われますが、その言葉のとおり、1回目から後悔が全くない家は建てられないと思います。
ただ、後悔を減らすことはできるので、面倒でも自分の目でいろんな家をみるようにしましょう。
購入後に世帯年収がかわる可能性がある
マイホームを購入するときは、今の世帯年収から家の総額を決めてローンを組むと思います。
しかし、マイホームを購入したあとに転職したり、子どもができて正社員からパートになったりすることで、世帯年収が変わる可能性はおおいにあります。
注文住宅は自由度が高いので、どうしても「あれもこれも」となって費用が高くなりがちです。
購入するときは「この金額で大丈夫」と思っていても、生活の変化によって世帯年収が減ったときにローンの返済が大変になってしまうことを忘れてはいけません。
私は家を購入したあとに転職して年収が減ったので、購入直後ほどのお金の余裕がなくなってしまいました。
万が一を考えて、少し余裕のある金額にすることをおすすめします。
まとめ
今回は、20代で注文住宅を購入するメリット・デメリットについて解説しました。
注文住宅を購入するときにメリット・デメリットはつきものですが、20代ならではの良し悪しがあります。
今の自分の状況や気持ちをふまえて、人生最大の買い物が満足のいくものになるようにぜひ参考にしてみてください。
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