注文住宅で家を建てて、住みはじめてから3年。
実際に生活するなかで、「あってよかったもの」「なくてもよかったもの」が出てきました。
今回は、ネットで賛否両論分かれているものや、優先順位は高くないけれども私が「お金をかけてやって良かった!」と思う5選をご紹介します。

実際の使用感をつつみ隠さず紹介しているので、理想のお家に近づけるための参考としてぜひのぞいてみてください。
個人的に「これあってよかった!」5選
大きめの窓
ここでいう窓といのは、引き違い窓の掃出し窓のことを指します。
リビングやベランダのある部屋に使われる、外への出入りが可能な窓のこと
目安として、掃出し窓の大きさの標準はだいたいW1690×H1830ほど。
それに対し、私の家にはリビングの南向きの窓にW2600×H2030の大きさの窓を採用しました。


窓が大きいと、日中は太陽の光がたくさん差しこむので、電気をつけずに過ごせます。



電気をつけないので、電気代の節約にもなります!
我が家も、日中はリビングの電気はつけずに生活しています。(天気が悪い日につけるくらい)
その他、窓が大きいと風通しがとても良くなります。
暑い日でも、窓をあけてレースカーテンで日差しを遮ることで涼しく過ごせます。
電気代がますます高騰している今、自然光や自然の風を使って節約につなげられるのでおすすめです。



窓が大きくなることでのデメリットはないの?
大きい窓のデメリットを挙げるとすれば、窓が重いことです。
そのため、大きい窓には開けやすいように取っ手がついています。


家を建てる前に、ハウスメーカーの紹介で大きい窓を採用したお宅を見せてもらったことがあります。
我が家のものより大きい窓を採用しており、存在感があり、家中がとても明るくなって素敵でした。
しかし、実際に窓を開けてみるとすごく重くて開け閉めが大変だったので、大きすぎる窓も使い勝手が悪くなるなと感じました。
窓のガラスの枚数はダブル(2枚重ね)とトリプル(3枚重ね)があり、これは断熱性に影響します。
トリプル(3枚重ね)が1番断熱性が高いのですが、その分費用が上がります。



我が家は費用の関係でダブルにしました。
ダブルだからといって生活に困ることはないので、予算と照らし合わせて決めるといいと思います。
無垢板
我が家は、玄関の床と天井、リビングの床と天井に杉の無垢を使用しました。





もともと「木」をメインにした家にしたかったので、無垢は外せませんでした。


無垢は自然な肌触りがいいのと、雰囲気も一気におしゃれに見せてくれます。
また、「木」の香りもするので、その自然な香りが癒しになります。



無垢って素敵だけど、欠点はないの?
無垢材は、普通のフローリングに比べて柔らかいので、傷がつきやすいです。
ものを落としたり、椅子を引きずったりすると傷がつきます。
また、ワインなど着色のあるものをこぼすと色がついてしまうことがあります。
すぐに拭けば大丈夫ですが、時間が経つと色がついてしまうので注意が必要です。
また、無垢材は水分が浸透しやすいので、水を使った掃除は避けたほうがよいでしょう。
そのため、極端に傷や汚れが気になる人は無垢はおすすめしません。



私は、多少の傷や汚れがつくのも自然の味が出て良いなと思っているので、そう思える人にはぜひおすすめです◎
ただし、普通のフローリングより費用は上がります。
吹き抜け
リビングを広くみせたくて、家を建てる前から絶対に取り入れたかった吹き抜け。


吹き抜けがあることで、リビングがとても開放的になりました。
さらに、リビング上部にも光とりの窓をいれたので、よりいっそうリビングが明るくなります。
(ブラインドをつけたので、夜や日差しを遮りたい時はブラインドを下げています)


また、天井にも無垢をはったことで、見上げた時もおしゃれに見えて、家全体に統一感ができました。
家族や友人が10人以上で遊びに来た時も、リビングが狭く感じないのは開放感があるからだと思います。



来客がリビングに入ったときに「わあ!」と言ってもらえるのが毎回うれしいです。



吹き抜けって広くなるのはいいけど、冷暖房の効きはどうなの?



夏と冬はエアコン必須だから電気代がすごいことになりそう…。
結論から言うと、吹き抜けがない家と比べて冷暖房が効くまでに少し時間はかかります。
また、効いてくるまでに時間がかかってしまうため、電気代はやや高くなります。
しかし、工夫次第でデメリットを最小限に抑えることができます。
夏:吹き抜けは空間が開放的なぶん、夏はそこまで熱がこもらないので、窓はレースカーテンで光を遮り28度設定で冷房をかければ十分涼しくなります。
冬:暖房は暖かい空気が上に行ってしまいリビングが寒いので、15畳用ファンヒーターを購入しました。暖房よりも早く暖かくなり、家中をしっかり暖めてくれるので、ストレスなく過ごせました。
オール電化で太陽光パネルを取り付けるような方は、そこまで電気代をこわがらなくても大丈夫かと思います。
ファンヒーターにすると灯油代はかかりますが、暖房にかかる電気代に比べれば安く済みました。
◉暖房使用時の電気代:¥36,600/月 ◉灯油代:¥5000/月(同じ月の電気代は¥9700)
ファンヒーターはタイマー機能やエコモードなどをうまく活用して効率的に使用すると良いでしょう。



吹き抜けはメリットデメリットありますが、空間を重視するか、断熱を重視するかで検討されるといいと思います。
玄関壁にアクセント
玄関のアクセントに大谷石を入れました。


はじめはエコカラットにしようか迷っていたのですが、大谷石を玄関に取り入れている自宅を見て、他にはない高級感に惹かれ取り入れることにしました。
石がポロポロ落ちるのではないかと心配していましたが、今のところまったく取れていません。
大谷石の下も汚れることはないので掃除の心配もいりません。
本物の石は重厚感があるので、一気に高級感が増します。
無垢(木)と石という、もともと自然の中にある組み合わせは、統一感が出て、毎回玄関ドアを開けるたびに癒されます。
大谷石でなくても、エコカラットなどデザインを入れると一気に印象が変わるでしょう。
自分たちも毎日出入りし、お客さんが来た時には家の「顔」になる玄関がおしゃれだと、気分が上がること間違いなしです。
3畳の和室コーナー
リビングの中に、小上がり3畳の和室コーナーを入れました。


和室は小上がりにするかフラットにするか迷いました。
我が家は人が集まる機会が多いので、リビングに人が集まったときに腰かける場所があるといいなと思い、小上がりにしました。
和室にとびらをつけようかと思いましたが、間取りの関係でとびら1枚分が壁に収まりきらず、とびらが見えたままになってしまうといわれたので、思い切ってオープンにしました。
とびらをつけなかったことで、リビングをより広く見せることができます。
その代わりに、大きめのロールカーテンをつけたので、いざというときは目隠しできます。
大きさも、最初は4畳半にしたかったのですが、予算の関係で3畳になりました。
しかし、今思えばこの3畳の和室コーナーで十分だったと思います。
家を建てるときには「もし来客が泊まりにきたら…」なんてことを考えていましたが、そもそもアパートに住んでいた時から人が泊まりに来ることはなかったので、家を建てたからといってだれも泊まりに来ません。
万が一、泊まるとなっても、3畳で大人2人は寝ることができます。
3畳の和室が広く見えるように、フィックスの窓を足元につけ、押し入れは吊り押し入れにしました。こうすることで、下の空間が抜けてひろく見せることができます。
この3畳の和室コーナーでは、昼寝をしたりストレッチをしたりしています。
すべてフローリングにするより、畳があるといろいろ使い勝手がいいです。
将来的には子どもの遊び場になると思いますが、子どもが使うことを考えたら、安全面から小上がりではなくフラットでも良かったかもしれません。



和室コーナーは使う用途や工夫次第で何にでもなる便利なスペースです。
もし、間取りに少しゆとりがあるなら検討されてもいいかもしれません。
まとめ
個人的にあってよかったおすすめ5選を紹介しました。
生活スタイルや価値観は人それぞれなので、人によって良いと思うもの・思わないものが分かれると思います。
注文住宅は自由に選べる分、選び出したらキリがありません。
一生住む家なので、自分たちには何が必要かを1つ1つ丁寧にふるいにかけていく必要があります。
この記事を読んで、あなたにとって家づくりに必要なもの・不必要なものは何かを、少しでも見いだすことができたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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